「大田久助吟製」金山寺味噌を訪ねました

有田にあるカネイワ醤油本店を訪ねたあと、醤油発祥の地と言われる湯浅町へ。醤油蔵がズラッと軒を連ねる中に1軒、金山寺味噌を専門に造る「大田久助吟製」があります。お父さんとお母さんがふたりだけで仕込み、店頭販売しています。突然押し掛けたにもかかわらず、快く蔵の奥まで案内してくださいました。ここで驚いたのは何十年も使い続けているとは思えない程、隅々まで手入れが行き届いていたこと。そして所々に見学者用のためでしょう、成分の説明書きや用途など手書きの説明書きが貼られていました。
金山寺味噌のこと、蔵の歴史、そして奥様とのなれそめに至るまで(笑)、お父さんの熱のこもった語りにすっかり引き込まれました。ここは後継者がいらっしゃらないとのことで、あと何年続くのかと思うと残念でなりません。金山寺味噌を買って帰ろうとしたところ、お茶を出してくださって、お母さんからオレンジを渡されました。(庭のみかんを渡そうとお父さんが持ってきてくれたのですが、それはすっぱいから!と差し替えてくれたオレンジ)
初対面でもこうした交流は心を穏やかにしてくれますし、本来人があるべき姿に戻れるような気がします。カメラを向けたらおふたり仲良く寄り添って笑顔で写られたのがとても印象的でした。
なんでもネットで買える便利な時代ですが、足を運んで、直接造り手のお話を聞いてから手にするとひと味ちがった美味しさが感じられるのではないでしょうか。